ネイティブアメリカンという存在をご存知でしょうか?
彼らは長年の間、自然と共に暮らしてきた人たちです。
そして、はるか昔からどんな人たちよりも「月と共に暮らしてきた民族」なのです。
彼らがつけた毎月の満月の呼び名について、ご紹介していきます。
もくじ
1月の満月は「ウルフムーン」
1月といえば、狼たちが遠吠えをする季節なんだそうです。
真冬で食料がなく、お腹を空かせて遠吠えをしていた狼達。
そんな様子を見てか、ネイティブアメリカン達は1月の満月をウルフムーンと呼ぶようになったそうです。
そんな事から、1月生まれの方の多くがどんな困難でもきちんと立ち向かう事ができる、そんな力をあたえられたとも言われていたりします。
2月の満月は「スノームーン」
2月の満月は、ネイティブアメリカンの住む北アメリカでは、とても雪が多く雪景色になる事が多かったようで、スノームーンと呼ばれています。
そして食料不足になる事も多かった事から、ハンガームーン(飢えた月)などと呼ばれたりもしていました。
雪や食料不足というと、なんとなく辛いイメージかもしれません。
でも雪は美しく、私たちに癒しを与えてくれる存在でもあります。
外界は過酷かもしれませんが、角度を変えてみると最高の美しさを知る事ができる2月の満月でしょう。
3月の満月は「ワームムーン」
ワームといえば、芋虫を意味します。
3月の北アメリカは、雪解けの季節です。
雪解けの後、地面にはミミズがはった後のような感じになりますよね?
また、土からミミズが顔を出す季節でもあります。
そんな事から、3月の満月はワームムーンと名付けられたようですね。
サップムーンなどとも呼ばれたりしますが、サップとは樹液の事を指します。
メイプルの樹液が出る頃なので、サップムーンと呼ばれたりもします。
何れにしても、コミュニケーションが活発になっていくそんな時期の満月となるでしょう。
4月の満月は「ピンクムーン」
4月は日本もそうですが、開花の季節ですよね。
ネイティブアメリカンにとって、開花が1番早い花というのがフロックスというピンクの花なんだそうです。
北米の野草的存在の花なんだそうです。
日本でも桜が咲くのは4月頃なので、ちょうどピンクムーンという呼び名は合ってる感じですね。
5月の満月は「フラワームーン」
5月は、北アメリカでも様々な花が咲きほこる時期になるため、その頃の満月をフラワームーント呼んでいます。
また、イギリスでは5月の満月をミルクムーンと呼ぶそうです。
6月の満月は「ストロベリームーン」
6月の満月は、日本でも最近よく聞くようになってきましたね。
北アメリカでは、イチゴの収穫の時期に当たるため、ストロベリームーンなどと言われています。
またこの頃というのは夏至に近い満月になり、一番赤道の近辺で満月が起こるためいつもよりも月が赤くなります。
そんな月を見て、ストロベリームーンというようになったという説もあります。
地平線近くの赤い満月を、恋人同士、好きな人と一緒に見ると幸せになれるなどという伝説もある位、ストロベリームーンの満月は世界的に有名なのですね。
7月の満月は「サンダームーン」
7月の満月は、サンダームーンと呼ばれています。
雷がなる季節に訪れる満月なことから、サンダームーンと呼ばれるようになったようですね。
また、ネイティブアメリカンの間ではもう一つの呼び名があり、「バクムーン」などとも呼ばれています。
バクムーンというのは、ちょうどこの頃に北米のオスの鹿たちのツノが生えてくる時期なので、そのままバクムーンと呼ばれるようになったそうです。
8月の満月は「スタージェンムーン」
スタージェンムーンとは、チョウザメの豊作を願い、そのままスタージェンムーンと呼ばれています。
ネイティブアメリカンは、自然の中で暮らしていたため、彼らの行うこと、願いうことがそのまま満月の名前に現れているんですね。
9月の満月は「ハーベストムーン」
9月といえば、言わずとしれた秋の収穫の時期になります。
その頃の満月になるため、ハーベストムーンという名で呼ばれています。
とうもろこしの収穫の時期でもあるので、コーンムーンと呼ばれたりもしています。
10月の満月は「ハンタームーン」
10月といえば、夏の間に育った動物たちをネイティブアメリカンは冬に向けて狩る時期です。
そんな狩猟の時期にちなみに、10月の満月はハンタームーンと呼ばれるようになりました。
11月の満月は「ビーバームーン」
11月という時期は、毛皮を作るためにビーバーを罠にかける時期とも言われています。
今現在は違いますが、ネイティブアメリカンたちはそうやって自然と共に生きてきたんですね。
そんなビーバーにちなみ、11月の満月はビーバームーンと呼ばれています。
12月の満月は「ロングナイトムーン」
12月の夜は、ネイティブアメリカンの方々にとって日も早く落ちてしまいますし、することがない季節になります。
そのため、ロングナイトムーンなどと呼ばれています。
また、冬の北米はとても寒かったために、そのままコールドムーンと呼ばれたりもしています。
以上のように、ネイティブアメリカンは月と共に生きて行く上で、月に自分たちの生活習慣にちなんだ名前をつけていました。
それが現在にも語り継がれています。
なんとなくロマンチックな名前もあれば、「え?そのままじゃない?」という名前もあります。
英語圏で満月がどう呼ばれているのか?
知ることで、世界中で月と共に暮らしている人が多いんだなという事実を知ることができるはずです(*´∀`*)